「映画・物語・教育」ワークショップのあり方ついて思うこと
続いてY150。
小川総合Pとのダイアローグの翌日は一日映画ワークショップを開催してきました。
「誰でも、楽しみながら、仲良くなって、一日で映画をつっちゃいます」が合言葉です。
映像プロ養成やメディアリテラシーみたいな言葉とは無縁!
全然違う文脈で、「映画を作る楽しさ・醍醐味」を、体と心と頭をフル稼働して体験していきます。
常々感じるのですが、「映像の時代」とか言われつつも、
日本では「映像ワークショップ/教育」というと、前述した様なプロ養成やメディアリテラシー育成(技術面)…、
そんなのばかりです。いわば映像作り自体が「目的」。
それはそれでいいのですが、もっと違う可能性が「映画・映像づくり」にはあると思うのです。
映画創りを通じた、「 コミュニケーション能力」の育成や、組織や団体の人材育成・活性化…など、
本当に色々な意味で心を育む場作りに適している。
ということを、これまでの経験から確信しているのですが、日本ではあまり例が見られません。
手前味噌ではなく、こんなことをやっているのは僕ら位じゃないでしょうか。
しかし!
「演劇 × 教育」という文脈では話は違います。
「世の中科」 で有名な藤原和博さんが実践している「ドラマ授業」などは
とても感銘を受けるし、同じテーマのものだなぁと、とっても興味津々です。
また、ハーバード大のMBAコースでも、 「ドラマ授業」(物語作りのワークショップ)が必修とのことです。
「力と心を合わせて、物語を創り、実演する」。
その営みが、どれだけ個人の可能性を拓き、また人間関係にどんな影響を及ぼすのか?
僕らの歩みは、そんなテーマを掘り下げていくことでもあるのだと、つくづく実感するのです。
※そう言えば、「すずかん」こと鈴木寛氏が文部科学副大臣になりました。
氏のマニュフェストの一つに「ドラマ授業 必修化」というものがありました。
10年後には「映画づくり 必修化」が当たり前の日がやってくるんでしょう。うーん。