林弘樹との出会いは、ある友人がセッティングしてくれた飲み会の時だった。
少し訝し気の彼に、初めは若干の距離感を感じていたが、映画への取り組みや
情熱を語る林弘樹を前に、強烈な印象と共に、彼の世界観に吸い込まれていく
自分を抑える事はできなかった。
「見るものとしての映画から、創るものとしての映画へ。」
その言葉は、映画というメディアに対して抱いていたそれまでのイメージを
大きく転換させるような、強いエネルギーを感じた。
同時に、自分も創ってみたいな、と感じさせるような、強い引力ももっていた。
以降、自分が取り組む教育という世界と、彼の繰り広げる映画という世界。
その二つを掛け合わせて、新たな物語を紡ごうとする僕たちのドラマが始まった。
時代は常に、新しい物語を欲している。
ヒーローの物語、ハッピーエンドの物語、悲しい物語と、
私たちが接する物語は様々だが、その中でもとりわけ現代に必要な物語は、
人々が共に関わる、という物語だと思う。
世界がコンパクトになり、同時に個人がエンパワーされた現代社会では、
これまで考えられなかったスケールとスピードで、
人々が協力して問題解決に挑む物語が展開されている。
林弘樹とファイヤーワークスを取り巻く仲間たちは、
常にその物語の中心でいようとするエネルギーと、
その物語の傍らで、ドラマを紡ぎ、伝えていこうとするエネルギーの、
2つのエネルギーが混ざりあう所に位置している。
Team FireWorks の一員として、それらのエネルギーに身を寄せながら、
これからもワクワクする世の中作りに参加していきたい。
ワイズポケット代表 寳槻泰伸